現在日本が抱えている問題は、決してここ東南アジアや中国でも珍しいものではありません。
(いずれ、中国、シンガポ-ル、韓国でも高齢化の問題が日本以上に深刻になる可能性が高い。問題が今起きているか、後に来るかの違い)
シンガポ-ルは現在、異常な不動産価格上昇・・・いわゆる不動産バブルとも思える状態です。
以前、日本が陥ったバブルと原因こそ違うにせよ異常に似ています。
金融関連の仕事が急増、人が(特にシンガポ-ルの人がより環境が良く、高サラリ-を求めて)ジョブ・ホッピングします。
ジュロンの工業地帯では人手不足(工業就業者不足)・・・但し、シンガポ-ルの政策が巧いのが・・立地、民族性もありますが、不足労働者をマレ-シア、中国、インド・・・と集めています。
街中でレストランの従業員、今の工業団地の中でも、中国本土(中国語の発音)からの人が本当に多く見られます。 雇う側の本音としては、彼らの方が仕事に対して熱心です。 5月に社員が辞め、その補充に社員を募集しましたが、応募が一日100人程(全てインタ-ネット募集ですが)、採用が決まっても、当日別の会社がもっと良い条件を出したので行かない・・・それの繰り返しでした。 最終的に全てマレ-シアの人を雇うことにしました。 彼らもシンガポ-ルの就業許可を得たいという立場でも有るため。
現在、我会社でもシンガポ-ルの従業員は3名、後は全てマレ-シア(中国系)です。 以前はマレ-シアからの人を雇うにしても手続きやら、コストなどで大変でしたが、いまは全く簡単に出来ます。
5月に事務所を商業市街地から工業団地へ引っ越したところです。 昨年の12月に以前の事務所の賃貸契約が切れ、その後は1ヶ月毎の契約、毎月賃貸料が上がり、約2倍の賃貸料となる異常さです。 商業市街地では、金融、投資会社等がどんどん進出、一部の製造業企業オフィスが残れるような状況です。
先日、シンガポ-ルの3%の人口が百万長者となり、今建設中の金融センタ-ビル(住居複合ビル)の最高値がUS$22.00milsと出ました。 要するに世界でお金が余って、そのお金の行き先が、特にアジア、シンガポ-ルを含め、タイ等に流れ込んで来ています。 (オイル・マネ-、イスラミック・マネ-、中国・マネ-などなど) 底知れないバブル、以前の日本のバブル(金ねの集まり方)とは異なるが、兆候は全く同じで、余った金の行き先がなく、不動産、株へと流れて、それが、日本だけでなく、アジア全体、ヨ-ロッパ全体に広がっています。
但し、シンガポ-ルの百万長者といっても不動産が高騰、全員がその不動産を売却できると思えませんが、ビルの一等地もほとんどはオイル・マネ-の中東、それこそ村上ファンドの村上ですら、オ-チャ-ドの一等地に数億の邸宅を持っている。 今、バブルと云っても余った金が流れ込み、例えそれば破裂しても本人は痛手にならないでしょう。
日本で所得格差と騒いでいますが、日本での所得の格差は本当にかわいいものです。 中国で起きている格差、想像を絶する範囲に来ています。
中国でも人件費が高騰しはじめ、人材不足(シンセン、香港の近く)やら電力不足、特に今年は電力が週3日止まります。 最近は電力が止まる日を前もって連絡が来ますが、つい最近まで連絡無しの電力停止で、生産に支障がでます。 (東北地方や内陸ではさほど電力不足は有りませんが)
このように人手不足と云いながら、失業率が高いという矛盾が生じています。 単純作業者はたくさんいますが、彼らはより良い場所・・シンガポ-ル、東南アジア、ヨ-ロッパ(東から西)・・・かといって高所得の仕事は極限られた者しか得られない。
つまり、中国でもインド、東ヨ-ロッパでも極端に低所得者(日本では考えられない程の所得)非常に多くいて、彼らが経済を支えている、つまりインフレ無き成長の仕組みを作っている。 そういった低所得労働者を雇用して、利益を得られる企業(雇用主)は、全体に比べて一部の人かと思いますが、それら得た金が中国でいう富裕層、ロシアのオイル・資源マネ-富裕層、中東(イスラム圏)富裕層、ヨ-ロッパの西富裕層、日本の円キャリ-・・などなどの金が行き先を求めて動き回っているので現状です。 一部のお金が、行き場(更に膨らむ市場へ)を求め動き、あたかも経済が成長しているかに思えるが、一向に雇用が増えない(雇用が無いと云うのでなく、求める雇用が増えず、好まざる雇用に人が集まらない(好まざるとは所得の少ない仕事、所得の高い仕事は当然少ない)
というのが、最近感じるここ東南アジア、中国の環境です。
シンガポ-ルも7月から消費税が5%から7%へ、CPF(日本でいう年金)の企業負担が2%に上がり、政府が方針を出して決まるまで、ほんの数ヶ月です。 国民は当然何も言いませんが。 シンガポ-ルは本当に物価がここ1年で急に上がりました。